航海日誌

 師走に入り、北西風が吹く季節となりました。
風をいかに避けるかは、アウトドアで活動していく上では、大きな要素となります。
いろんなアウトドア活動の中で、シーカヤックは最も風の影響を大きく受けるものの一つです。
 平戸島を拠点とする『平戸カヤックス』は、常に海況を考慮して、ガイドポイントを選定しています。

  風を避けて漕ぐためのポイントは、風向と地形の関係にあります。風を遮る方向に比較的高い山などがあれば強風下においても漕ぐことができます。ただし、谷地形からの出し風には、注意が必要です。
 また、風の方向も一定に保たれているとは限りません。時間・地形の要素で、急に風向や風力が変化する場合があります。そのため、エスケープすることを常に念頭に置いておく必要があります。
 幸いなことに、平戸島の場合、多くの沿岸にまで道路が通じており、逃げ道はいくつも確保できますが、概してそのような場合は、上陸にさえ厳しい条件の場合が多くなりますので、早めの判断が必要となります。
 もちろん、志々伎山周辺の東海岸などは、断崖絶壁で常に崩落が進んでおり、道路もなく上陸さえも危険な箇所があることを知っておく必要があります。

 風向と地形の関係のポイントの選定は、ある程度、地図からも判断ができると思います。
参考となる地図(等高線表示あり)に16方位を表示したものを作成しました。
 あくまで、参考程度とお考えください。実際は、現地で経験してみないと分からない事が多いと思います。

 艇庫を設置している千里ケ浜は、これからの季節の北西風には、とても強い位置にあります。
西海岸が全くシーカヤックに適さない海況であっても、風を気にせずに乗ることも可能です。
 この時期のために参加者全員分のウェットスーツも準備しておりますので、ぜひ気軽に遊びに来てください。

 カヤックのあとは、ホテル蘭風の温泉で温まりましょう。
千里ケ浜から歩いて数分です。

 平戸島で、最高のキャンプポイントが北西風を避けて漕げる位置にあります。
このポイントは、冬場のキャンプに最適的です。
 九州の海は、山と異なり風さえ遮る事ができれば、冬場でも比較的快適に過ごす事ができます。むしろ、夏場のキャンプより快適と思っています。ぜひご参加お待ちしております。


By hiradokayaks

最終更新日: 2009 年 12月 3 日