GARMIN魚探の測位性能について調べてみました。
echoMAP UHD / ECHOMAP ULTRA / echoMAP UHD2 / ECHOMAP ULTRA2 は、内蔵アンテナで、みちびきのサブメータ級測位補強サービス(L1S信号)(測位誤差1〜2m)を受信することが可能です。これらのモデルは、GPS、GLONASS、Galileo、QZSS(みちびき)などの複数の衛星測位システムに対応しており、特に日本国内での使用において、みちびきからの補強信号を利用することで、測位精度を向上させることができます。
魚探だけでなく、ハンディーGPSでもみちびきのサブメータ級測位補強サービス(L1S信号)を受信することが可能です。
対象機種:GPSMAP 79s, Asia など 最近発売されている機種は全て対応していると思われます。
echoMAP™ Plus は、みちびきのサブメータ級測位補強サービス(L1S信号)には対応していないと思われますが、GNSS衛星受信器を使用することで、みちびきのサブメータ級測位補強サービス(L1S信号)を受信することが可能です。
ただし、魚探の設置位置によっては内蔵アンテナの性能を十分に発揮できずに、測位誤差が大きくなります。測位誤差が5mを超える場合は、ヘディングセンサー付きのGNSS受信機の装備をおすすめいたします。
echoMAP UHD2 92sv を数時間自宅ベランダに放置してみました。
その誤差は概ね2m程度でした。
海上でカヤックや2馬力ボートで、魚探の内臓アンテナが遮られることがない状態でしたら、誤差は常に2m以内となると思います。
海洋でのみちびきのみちびきのサブメータ級測位補強サービスが受信可能なので、海洋では誤差1メートル未満の受信が可能と思います。
カーナビゲーションがではじめた時期は、車が海の上を走っている状態で表示されたりなど、位置がかなりずれているようなこともありましたが、現在はGPSの性能もはるかによくなっています。
初期のGPSの性能を補完するためにディファレンシャルGPS(DGPS)が運用されていましたが、現在は民間で利用できるGPSの性能が誤差10m以内までとなり、現在は運用は停止されています。
※ GPSは、アメリカ合衆国によって軍事目的で運用が開始されました。現在は、民間利用でも利用できるように
なっていますが、その精度が軍事利用より劣るようです。
みちびき(準天頂衛星システム)【QZSS(Quasi-Zenith Satellite System)】とは
FAQ(よくある質問)Q. みちびきを使うと位置情報の精度がどのくらい良くなりますか?
ガーミン魚探が、みちびきに対応しているかどうかを調べてみました。
平戸カヤックスで、メインで販売している下記の4機種は、カタログP113 で確認したところ
echoMAP 92sv UHD echoMAP 72sv UHD echoMAP 62cv UHD echoMAP Plus 45cv
GPS/GLONASS と記載がありますので、みちびき(準天頂衛星システム)には、ハード的には対応しているようですが、ソフトウェアの更新が間に合っておらず対応していないようです。
GPSMAP585Plusは対応しているようなので、ソフトウェアの更新対応で魚探の内蔵アンテナのみでみちびきが受信できるようになるまで気長に待つことにいたしましょう。
平戸カヤックスのデモ機の2台を事務所屋上に2時間程放置して、測位性能を確認してみました。
初期設定は、GPS補完補強システム(SBAS) WAAS【アメリカ】EGNOS【欧州】
グローバルシステム Galileo【欧州】がともにOFFの状態です。
この2つをオンにすることで、測位精度3.00mとなります。
GPS信号50がWASSの信号かも
echoMAP™ Plus 75sv
75svと45cvも魚探には、誤差3mと表示されています。
2時間程度放置して、一時位置がぶれただけでほとんどずれがないことが分かります。
魚探に表示されている誤差3mで間違いないようです。
echoMAP Plus 45cv
携帯GPS etrex 20 の画面を携帯カメラで撮影しています。
eTrex 20 GLONASS衛星の受信機能
距離の表示は分かりずらいですが同じく5mです。
75svと45cvと比較すると、かなり大きなブレがあります。
ガーミン魚探は、Quickdraw™ Contours 【クイックドローコンターズ】もソフトウェアの更新で対応できるようになりました。近い将来、誤差数十㎝の時代がくるかもしれません。
A. みちびきは、GPSを補完する衛星測位サービスと2つの補強サービスを提供します。
それぞれのサービスに対応した製品を使用することにより、概ね下記の誤差に収まる程度の精度が得られます。
・衛星測位サービス:GPSと同等の誤差
・サブメータ級測位補強サービス:誤差1〜2m
・センチメータ級測位補強サービス:誤差6〜12cm(静止体)、誤差12〜24cm(移動体)
自立した衛星測位システム (当該システムだけで稼動) |
非自立システム (GPSと併用で機能) |
|
グローバルシステム GNSS Global Navigation Satellite System |
地域限定 |
補完補強システム SBAS Satellite Based Augmentation System |
GPS【アメリカ】 | IRNSS【インド】 | WAAS【アメリカ】 |
GLONASS【ロシア】 | QZSS【日本】 | SDCM【ロシア】 |
Galileo【欧州】 | EGNOS【欧州】 | |
BeiDou [COMPASS](北斗)【中国】 | MSAS【日本】 | |
GAGAN【インド】 | ||
QZSS【日本】 |
GNSS「Global Navigation Satellite System」補完補強システム(SBAS)の正式名称は「Satellite Based Augmentation System」(衛星航法補強システム)です。このシステムは、既存の全球測位衛星システム(GNSS)の精度や信頼性を向上させるために、静止衛星を利用して補正信号を提供します。
みちびきはSBAS信号を通じて、航空機や地上のユーザーに対して高精度な位置情報を提供し、さまざまな分野での利用を促進しています。
さらに深く理解されたい方は
・準天頂衛星システム「みちびき」(QZSS)
の順に選択します。
GPSのデータに適したソースを選択することができます。
短時間の船舶の平均速度を算出し滑らかな速度値を提供します。
WAAS(北アメリカ)のデータまたはEGNOS(ヨーロッパ)のデータをオンまたはオフにすると、より正確なGPS位置情報を提供できます。WAASまたはEGNOSのデータを使用すると、デバイスが衛星を捕捉する時間が長くなる場合があります。
GPSソースは、GPS衛星のみを位置データに使用します。
GPSソースは、GPS衛星とGLONASS(ロシアの衛星システム)の両方を位置データに使用します。空の視界が悪い状況でシステムを使用する場合、GLONASSのデータをGPSと組み合わせることでより正確な位置情報を提供することができます。
GPSソースは、利用可能なすべての衛星コンステレーションからのGPSデータを位置データに使用します。
GPSソースは、利用可能なすべての衛星コンステレーションからのGPSデータと、L1とL5の両方の周波数を位置データに使用します。
日本のみちびき(QZSS)との互換性
日本の準天頂衛星システム「みちびき」は、L1およびL5周波数を使用しており、ガーミンのようなマルチバンド対応のGPSデバイスで受信可能です。みちびきは、日本およびアジア・オセアニア地域での高精度な位置情報を提供するために設計されており、特に日本のほぼ真上に位置するため、安定した信号受信が可能です