GARMIN魚探の測位性能について調べてみました。

 カーナビゲーションがではじめた時期は、車が海の上を走っている状態で表示されたりなど、位置がかなりずれているようなこともありましたが、現在はGPSの性能もはるかによくなっています。

 初期のGPSの性能を補完するためにディファレンシャルGPS(DGPS)が運用されていましたが、現在は民間で利用できるGPSの性能が誤差10m以内までとなり、現在は運用は停止されています。
※ GPSは、アメリカ合衆国によって軍事目的で運用が開始されました。現在は、民間利用でも利用できるように
  なっていますが、その精度が軍事利用より劣るようです。

  GPSとは Garmin Japan

 みちびき(準天頂衛星システム)【QZSS(Quasi-Zenith Satellite System)】とは

 FAQ(よくある質問)Q. みちびきを使うと位置情報の精度がどのくらい良くなりますか?

 みちびき(準天頂衛星システム)

  ガーミン魚探が、みちびきに対応しているかどうかを調べてみました。
 平戸カヤックスで、メインで販売している下記の4機種は、カタログP113 で確認したところ
echoMAP 92sv UHD echoMAP 72sv UHD echoMAP 62cv UHD echoMAP Plus 45cv
GPS/GLONASS と記載がありますので、みちびき(準天頂衛星システム)には、ハード的には対応しているようですが、ソフトウェアの更新が間に合っておらず対応していないようです。
GPSMAP585Plusは対応しているようなので、ソフトウェアの更新対応で魚探の内蔵アンテナのみでみちびきが受信できるようになるまで気長に待つことにいたしましょう。

 平戸カヤックスのデモ機の2台を事務所屋上に2時間程放置して、測位性能を確認してみました。

初期設定は、GPS補完補強システム WAAS【アメリカ】EGNOS【欧州】
グローバルシステム Galileo【欧州】がともにOFFの状態です。
この2つをオンにすることで、測位精度3.00mとなります。

GPS信号50がWASSの信号かも

echoMAP™ Plus 75sv

75svと45cvも魚探には、誤差3mと表示されています。 
2時間程度放置して、一時位置がぶれただけでほとんどずれがないことが分かります。
魚探に表示されている誤差3mで間違いないようです。
echoMAP Plus 45cv

携帯GPS etrex 20 の画面を携帯カメラで撮影しています。

 

 

 

 

 

 

eTrex 20 GLONASS衛星の受信機能

距離の表示は分かりずらいですが同じく5mです。
75svと45cvと比較すると、かなり大きなブレがあります。

 ガーミン魚探は、Quickdraw™ Contours 【クイックドローコンターズ】もソフトウェアの更新で対応できるようになりました。近い将来、誤差数十㎝の時代がくるかもしれません。

Q. みちびきを使うと位置情報の精度がどのくらい良くなりますか?

A. みちびきは、GPSを補完する衛星測位サービスと2つの補強サービスを提供します。
それぞれのサービスに対応した製品を使用することにより、概ね下記の誤差に収まる程度の精度が得られます。

・衛星測位サービス:GPSと同等の誤差
・サブメータ級測位補強サービス:誤差1〜2m
・センチメータ級測位補強サービス:誤差6〜12cm(静止体)、誤差12〜24cm(移動体)

GNSS(全世界測位システム)とは

各国の測位衛星

衛星測位システム

自立した衛星測位システム
(当該システムだけで稼動)
非自立システム
(GPSと併用で機能)
グローバルシステム 地域限定システム 補完補強システム
GPS【アメリカ】 IRNSS【インド】 WAAS【アメリカ】
GLONASS【ロシア】 QZSS【日本】 SDCM【ロシア】
Galileo【欧州】   EGNOS【欧州】
BeiDou [COMPASS](北斗)【中国】   MSAS【日本】
    GAGAN【インド】
    QZSS【日本】

さらに深く理解されたい方は
準天頂衛星システム「みちびき」(QZSS)

準天頂衛星システムについて

GNSS の基本知識