2011.11.5-9(前宿+3泊4日)で、Hirado Expedition(平戸一周)を行いました。

 平戸の沿岸をざっと電子地図で計測すると約90㌔になります。

 『一周すると何㌔になるの』という質問には、『およそ100㌔』と応えるようにしています。
『何日で周れるの』には、ツーリング期間中に好条件が続いたとして、『シーカヤック未経験者でも、ある程度の体力を有する場合で、3泊4日』、『経験者で体力がある人で、1泊2日』と応えていましたが、やはりツーリングを楽しみ確実に周回するためには、さらにあと1日は必要と感じました。さらに、悪天候を考慮すれば予備日が1日あった方が無難なようです。

 今回は、山岳ガイド協会の先輩でもあるヒマラヤ遠征5回でエベレスト登頂者のKさんが参加予定でしたが、急遽、山ガイドで欠席となり、計5名でのツーリングとなりました。

1日目【11/5(土)】
 集合のみ

1日目【11/6(日)】
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    雨のためいきなりの待機、雨あがりを待って出発準備

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 カヤックのツーリングは、パッキングに時間が必要。

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 出発は、10:00を過ぎてしまう。
今回の参加者というかガイド仲間の3人。

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 4隻5名での平戸一周

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 海でも山でも、私は写真を撮るばかり、せめて乗っているカヤックでも写そう。

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 平戸南部の海岸 この浜でのキャンプは、2度目で、山菜ハイクでも何度か来ている。

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 イノシシの焼肉 とてもおいしかったが、もう少し軽めに焼いて食べたかった
しかし、イノシシは、きちんと焼いて食べなければいけないようです。
 平戸島は、人口より多いイノシシがいるのではないかということです。年間駆除頭数3千頭。

 2日目【11/7(月)】
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 平戸南部を尾上島方面へ漕ぐ

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 最近、京都から平戸へ戻ったOさん。冷静沈着なパドリングで、ツーリングを無難にこなしています。
エスキモーロールも一発目で、クリアーしました。いるんですね。こんな人。かなり運動神経が優れています。
 次年度から、平戸カヤックスのスタッフとしても活躍してくれそうです。
 代表の立場としては、スタッフの活動の場をい広げるため、営業活動が必要です。

 『シーカヤックで感じる西海の自然!カヤックで平戸観光を満喫!平戸カヤックス』にぜひ遊びに来てください。
ご家族向けの体験メニューや体験キャンプメニューもそろえてお待ちしております。

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 先日、お世話になったばかりの高島で、ひとやすみ

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  島阿値賀島の西を漕ぐOさん。

 これまで、参加者全員が問題なく安定したパドリングで航行。
ということで、阿値賀島まで足を伸ばしました。

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 阿値賀島は、国指定の天然記念物です。
火山岩の柱状節理が発達した断崖で、島の上部にビロウ(群落北限地)が混生し、海上からも視認(右上)できる。
上阿値賀島のには、オオミズナギドリカラスバトアマツバメシマセンニュウが生息している。

 平戸島をシーカヤックで漕いでいると多くの野鳥に出会います。
野鳥観察には、平戸島でのシーカヤックもってこいです。
 野鳥のことも少し勉強しないとね。


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 阿値賀島からは、潮流と風が進行方向と全く逆となり、思いのほか時間を要しました。
そのため、こんな素敵な写真?が撮れました。

3日目【11/8(火)】

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 平戸島で最美しい海岸線

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いつもお世話になっている田の浦温泉の敷地内にテントを設営させていただきました。

4日目【11/9(水)】

 最終日は、田ノ浦から平戸瀬戸を越えて、20㌔あまりのツーリングとなります。
皆さんに、『平戸瀬戸が大変ですね。』とよく言われますが、転流(潮止まり)に通過するので、さして問題ではありません。
それよりも、田ノ浦からでてすぐの平戸島北端(白岳直下)が、いつも三角波があって、難所となっています。
この場所の通過が、ツアーの成功のカギを握っています。ということで、カヤックになれた後半に北端を通過するのがベターと考えています。
 ということで、今回も最終日となりました。

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最終日は、北よりの風が吹いています。

 平戸島北端の通過
 今回は、逆潮、逆風、3m超うねりで、出航してから30分程度で引き返しました。
この状況で、沈脱すると安全なレスキューが困難と判断しての撤退です。
 地元の方いわく、もうしばらくすれば潮が止まるとのことでしたが、全員が明日から予定が入っており、今回は田ノ浦で終了しました。

 全行程の4/5というところでしょうか。
平戸一周を安全に行うためには、どうしても平戸島北端の通過がカギとなりますので、地元の漁師に情報を求めたいと思います。
ここは、平戸瀬戸の転流とはかなりずれているようですが、潮汐と潮流の一定のリズムはあるはずですので。

 幕営敷地を提供、おにぎりの差し入れ、平戸カヤックスまでの送迎など、田の浦温泉さんには、本当にお世話になりました。
この場をかりて、改めてお礼申し上げます。