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 平戸一周のシーカヤックツアーを行うために立ち上げた平戸カヤックスであるが、創業1年余り、ツアーの実施にいたっていない。
昨年は、4月から登山ガイド「登山教室 モルゲン」、7月からシーカヤックガイド「平戸カヤックス」を創業して、HPの作成や艇庫の建設など、何かと忙しい日々をすごし余裕がなかった。

 今年、2回目となる夏のシーズンを終了して、カヤックと登山のガイドの動向が少し分かってきた。
来年は、千里ケ浜海水浴場の開設(7月中旬)から8月末日までは、カヤックに専念したガイドを行い、7月中旬までに、北海道の山ガイドを実施したい。

 北海道といえば、知床エクスペディションに参加したことを思い出す。
万月堂の杉山さんには、『今度は、山ガイドでお世話になります。』と話していたが、なかなか実現しないでいる。
山のガイドが終了して、お客さんと分かれてから、知床エクスペディションに参加しようと考えていたが、なかなか思うようにいかない。

 知床エクスペディションに参加して、新谷さんから学んだこと。

1.焚き火の仕方
  ステンレス(1m×1m)で火床全体を囲んで焚き火をしているので、焚き火の跡が残らず環境にやさしく、熱効率も良く、焚き火を移動することが可能。
  (写真がないのが残念です。)

2.パッキングの仕方
  防水バックに、そのままシュラフを入れるなど。

3.天候判断及びその行動基準
  観天望気及び天気図作成して、その地域の天候をガイドなりに予想して、行動の基準としている。

4.安全性
  シーカヤック本体が痛むことを躊躇しない。安全が何事にも優先。

5.沿岸を漕ぐ
  沿岸を漕ぐことで、危急時の対応が可能。景色も十分に楽しむことができる。

6.余裕のある日程
  当初から、余裕のある日程を組んである。
  そのことと徹底した安全管理により、初心者でも参加が可能。

7.装備の充実
  個人装備は、参加者が準備することになっているが、主催者側でも十分な個人装備を準備している。
  装備が不備な参加者には、無償で貸与している。ドライスーツなど。

 今年の3月には、内田正洋さんに観光協会の招きで、平戸へ着て頂き、エコツアーすなわちシーカヤックツアーの話をしていただいた。
講演終了後に、内田さんと生月島に行ったが、この日は風が強く、私が、『平戸は、知床と違って、プチエクスペディションですよ。』と話したが、『これはプチじゃねいだろう。』と、この日は、たまたま風速20m以上の強風が吹いていた。

 平成4年から、シーカヤックに乗っているが、当時からガイドを行う数年前までは、カヤックの漕ぎ方など誰からも教わらず、自己流で漕いでいた。
当時から、単独で平戸の海を漕いでいたが、長期間の休みが取れないために、なかなか一回での周回はできなかった。

 やはり、天候次第では、いかに平戸の海といえども、出艇すらできないこともある。
100㌔程度なので、条件さえ、そろえば1日でも可能でもあると思うが、やはりコースタルツーリングが良い。
 ただ漕ぐというより、西海の自然を満喫してもらいたい。
とは言っても、世界自然遺産の知床ような圧倒的な自然は、平戸には存在しない。

 平戸は、島なので完全に周回できること、そこそこの自然、定置網体験をセットにしたところだろうか。
6泊7日(前後泊、予備日含)のツアーは、長いといわれるが、せっかく平戸まで来ていただいたゲストには、平戸一周を達成してもらいたいという願いからだ。
 【kayak】誌に広告を出した平戸エクスペディションは、平成22年10月31日(日)~11月6日(土)です。
 ぜひ、ご参加下さい。1名様より催行します。

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 平戸カヤックスのスタッフを研修を兼ねて、知床エクスペディションに連れて行くことを一つの目標にがんばろう。