担当ガイド:末永、山口

 2010.8.31 9:00からのカヤック体験に10名の屈強な方々にご参加していただきました。
鈍感な私は、皆さん『がたいがいいな。』と感じていただけでしたが、スタッフの山口くんは、すぐに職業が分かったと話しておりました。
 普段から観察力に乏しい自分を再確認した次第です。

 前日から、南風が強く、千里ケ浜での開催を心配していましたが、31日の午前中は、べた凪状態でした。
10名の参加者の方には、往路と復路で、「シットオントップ」と「シーカヤック」に交代で乗っていただきました。

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 スタッフの山口くんが、家業が忙しく久しぶりのカヤックだったので、折り返し地点での休憩の合間にロールをしていたところ
ゲストの2名がチャレンジすることになりました。
 二人ともカヤックは、はじめての方です。
するとなんと1名の方は、2回目で成功しました。
下の写真は、3回目(成功時)写真です。

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 山口くんのロールを間近で、数回見て、ポイントを説明しただけです。
我々の指導方法がいかに良かったかです?
 本人の運動能力の高さだと思います。
ちなみに、成功された方は、高校時代はラグビーの選手だったそうです。

 スタッフの山口くんも、高校時代ラグビー部でした。
ガイドが終わってから、スタッフの吉福くんに連絡すると、『えっ!本当ですか?僕もラグビー部なんですけど。』と話していました。

 末永、山口、吉福は、ある程度時間をかけて、やっと安定して、ロールができるようになりました。
 
 現在、我々は、スイープロールを行っていますが、私などは、最初CtoCロールを練習していたので、なかなか成功することが
できませんでした。
 私は、ある程度できるようになった後も、失敗したり不安定な時期が2回ほどあって、やっと失敗しないようになりました。
スイープロールが安定してきたところで、CtoCを試したところ、スムーズにあがるようになりました。

 現在、スキル系のガイドとして活動している方々の中には、以前は、ビデオもなく、指導者もいなく、自己流で3年ほどかかり
ロールをマスターしたとい方々もいらっしゃるようです。
 概ね、ロールができるようになってからも、定期的に練習しても完全に安定するまで、相当の時間を要するようです。

 今回のように、いきなり成功するという方は、本当に特別な方だと思います。

 末永が考えるロールのポイント

1.自己流では、ダメ。必ず習った方が良い。
2.何種類もロールがあるが、最も成功しやすいロールを最初に学ぶ。
  ロングロールが、最も成功しやすいようです。
3.実践的なロールは、ショートロールですから、まずスイープロールの習得を目指す。
4.スイープロールのポイント
  ・ 腰を十分にひねり、セットをきちんと構える。
  ・ 海中では、ひと呼吸おいて、セット状態を再度整えて、ブレードの角度を再確認してからスイープする。
  ・ パドルで水を漕いでいる時は、腕ではなく体全体、特に腰の回転を意識する。パドルボックスの維持を意識する。
  ・ 視線は、最初から最後までブレードを見る。
  ・ 最後は、パドルを引き付ける。引き付ける際には、あごを引いて、ブレードを最後まで見る。
  ・ ビデオなどを何度も見て、美しいフォームをイメージする。
  ・ いったん、できるようになってからも、できなくなるようなことがたびたびあります。完全に安定するまでは、漕ぐたびに練習する。
  ・ 定期的に、お互いにフォームをチェックする。

 ロールは、きちんと練習すれば、誰でも習得できると思いますが、効率の良い練習方法などは、やはり教えていただいた方が良いと思います。

 ロールのビデオは、YouTube でたくさん出てきますので、フォームが美しいものを何度も見ると良いと思います。
単に、見るだけではなく実際の動きをイメージして見ることがポイントです。
 失敗した時のものや、フォームが美しくないものもありますので、なぜ失敗しているのか、なぜ美しくないのかなどを考えながら見ることも大切だと思います。

 平戸カヤックスも、スタッフトレーニングを積んで、スクール的なものも実践していきたいと思います。