九州西岸は、潮流が速い瀬戸が数多くあります。
平戸島では、雷ノ瀬戸(平戸瀬戸)と辰ノ瀬戸(生月瀬戸)がありますが、この2ヶ所は、
潮汐表の転流時間と最強時間を確認しておけば、シーカヤックでも問題なく航行可能です。
 平戸瀬戸は平戸和蘭商館 初代商館長ジャック・スペックス にちなんでスペックス・ストレート
の別称があります。

 
 流れが速い海峡は、流れがほぼ0になる憩流時の通過が原則となります。
その憩流時間は、転流時間で確認することになります。
 
 憩流時から進行方向に潮流が流れる時間を見計らってツーリング計画を立てれば効率的な
移動が可能となりますが、計画通りに行かない場合は通過まで潮待ちすることになります。

 潮汐表の転流時間と最強時間については、グラフ化すればより見やすくなります。
エクセルでグラフ化しただけですが、概ね「50-90 の法則」通りになっています。

グラフ
・1999年4月
・2019年5月

写真
20110514 スペックス海峡ツーリング