2012.11.29-30の両日、JSCAインストラクターⅠ検定会受験(公認指導者制度の内容)のために、北九州の玄海青年の家に行ってきました。
玄海青年の家は、JSCA会長の西胤正弘氏が代表であるカヌースクール九州などの合同企業体で指定管理を受けている施設です。

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 検定会の模様は下記からご覧ください。
● 嘉藤インスラクタートレーナー(以下 IT)   Blue Holic  ブログ2012.11
● 吉角IT  パドルコースト  ブログ 

 西胤会長は、2007年に私がはじめてシーカヤックの指導を受けた方です。
その後、シーカヤックガイドサービスの運営等にもご相談に乗っていただいております。

 今回2回目の受験となったJSCAイントラⅠに何とか合格することができました。

 1992年から全くの自我流でシーカヤックに乗って平戸一周などをしていましたが、パドルフロートを使ったセルフレスキューができるだけで
技術は全く伴っていませんでした。
 ラダー付のカヤックであったために、それほどボートコントロールを意識することなくツーリングが可能でした。

 シーカヤックのガイドをはじめようと決めた時点で、西胤会長に基本的な講習を実施していただき、その後は年に1回程度定期的に、ナダカヤックスの末光氏
に師事しました。

 JSCAインストラクターⅠの受験者のほとんどが、JSCAの指導者に検定実技内容の講習を受けてきているようです。
検定会対策といってもよいのかもしれませんが、実際に受験してみると基本が実戦に繋がっていくことが分かります。
 検定対策という言葉は、日本山岳ガイド協会の検定でもしばしば耳にした言葉です。
 しかし、カヤックも山もそれぞれ洗練されたプロ集団の検定会です。それらの検定対策の繰り返しが、指導者やガイドとしての重要なスキルとなっています。

 JSCAの検定会は技術的なことに偏っているようなことを聞くことがありますが、 イントラⅠの場合は4日間(今回受験は2日間の実技・指導のみ)の検定会で実技は1日のみです。
単位数では12単位中3単位のみで、決して技術重視に偏った検定会ではありません。
 ただ私の場合は、その3単位の実技部分の習得に苦労したのも事実です。
 しかし苦労したといっても、30分~60分程度の練習を1年間で20回程行っただけです。しかも、その半分程度は、ツアーが終了した暗闇の中の練習でした。
ゲストやスタッフにカヤックを教えていることも大切な練習になっていたと思います。

 JSCAの事業者会員のほとんどがシーカヤックガイドですが、JSCAは指導者の認定団体です。
日本山岳ガイド協会は、ガイドの認定団体です。 
 今回の指導実技の検定で、吉角ITから、指導者とガイドの違い分かりますかという質問がありました。
● 指導者とは、『安全に乗れるようになって帰す。』 
● ガイドとは、『安全に楽しんで帰宅してもらう。』

  一見同じように考えられますが、『乗れるように』 と『楽しんで』とは明確な違いがあります。
 共通することは、『安全』です。何事にも安全管理が優先します。
どちらも、対価をいただいての活動ですので、指導の中にガイドあり、ガイドの中に指導があります。
 今回の検定会で、ガイドの中の指導にこれまで以上に時間を作ろうと感じました。
特に修学旅行のガイドは、安全管理の徹底をさらに行っていきます。

 検定会終了後に、一人一人にITからフィードバックがあります。

吉角IT
● 身体を乗り出さずきちんとJリーンをして漕ぐように。

西胤IT
● ロールの際に、ブレードをもう少し水面近くをスイープすように、そうしなければ流水ではきまらない。力はいらない。
  

 フォーワードストロークについては、かなり矯正したつもりでしたが、まだ不十分だったようです。
イメージ的には、ストロークする幅をもう少し全体的に前に出して、ピッチをあげれるようにして腕を伸ばしてローテンションを意識して漕いでみたいと思います。

 この冬北西の風が吹く時に、根獅子のサーフゾーンでシーカヤックに乗ってみようと思います。
そして春先釣り客が少なくなった頃に、平戸海上ホテル前の流水でのボートコントロールの練習を使用と考えています。
 それぞれロール必修の練習となりますので、基本的な練習も繰り返し行う必要があります。