長崎からご夫婦にカヤックを体験していただきました。
前日は、綾香水産の定置網体験をされ「民宿きみえ」に宿泊されていました。

 前日の定置網体験で奥様が船酔いしたらしくシーカヤックでの船酔いを心配しながらのスタートでした。

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 この日は、朝から南風が吹いていました。

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 スタート直後の海は、写真を見る限り穏やかな様子ですけど。
かなり風が吹いています。

100_0361 時間がたつにつれて、風も波も強くなってきました。
本当に厳しい状況のときは、写真は撮ることはできません。
 写真は、余裕があるときだけですね。

 ということで、奥様も酔う暇も余裕もなかった思います。
次回は、もっとゆっくりとのんびりと漕ぎましょう。

 この日は、小関くんが単独でもカヤック体験のガイディングができるように研修を兼ねていました。
どのような海況までガイディング可能かは、参加者の人数・経験・年齢等ににガイドのスキル、経験等で異なると思います。
 この日は、初心者の場合でいっぱいいっぱいのガイディングであったと思います。

 午後からは、一時期南風が台風なみに吹いていました。
気象庁の過去天気の統計上は、この日の最大風速は8.2m/sですが、千里ケ浜では15m以上吹いていた時期もあったと思います。

 ガイド終了後、サーフ状態でTレスキューを3人で交互に実施しましたが、お互いに手順を理解しているので可能でしたが、初心者をこの状態でレスキューするのは
かなり困難と感じました。
 レスキューの失敗を常に念頭において、バックアップを取っておくことが必要です。

 そのバックアップとは、
1. 1人艇から2人艇にして、カヤックの数を減らす。
2. ガイドレシオを考慮する。海況や参加者で、ガイド数を再検討する。
3. とにかく沿岸を漕ぐ。同じ海況でも沖合いと沿岸では精神的な不安が全く異なる。
4. ガイドの海域を変更する。(漕ぐ場所を変える。漕ぐ場所を限定して、風と波を避ける。)
5. ツアーを中止する。
6. その他

 このような判断ができるようになるためには、ガイド自身が厳しい状況でのカヤッキングを経験しておく必要があります。
ツアーでガイドが厳しいと感じる場合は、ゲストは漕げませんから。
 プライベートで漕ぎ続けることも大切です。

 これは、山も同じ。