2011.11.27-12.1  JSCA(ジャスカ 日本セーフティーカヌーイング協会 カヌー指導者の公認団体)の検定会に行ってきました。

11.27  SRP講習会(セーフティー&レスキュー・プログラム) 
JSCA公認指導者検定会の受検は、「SRP講習会」と「心肺蘇生法講習」の受講を終了していることが条件となっています。

11.28-12.1 JSCA公認指導者検定会(インストラクターⅠJSCA「教養課程・基礎課程(静水技術/指導技術)」)
教養課程は、総論・カヌーギア・フィールド・技術論・緊急法・セーフティの6科目12単位
基礎課程は、静水技術と指導技術の2科目12単位

 教養課程は、各科目での合格認定、基礎課程は、静水技術と指導技術の2科目あわせての合格認定となる。

 今回の結果は、教養課程の6科目12単位の取得となった。
基礎課程の指導技術は、何とか合格ラインに達していたが、静水技術の10技術の内、2技術の「S字漕航」と「リカバリー(ブレイス)」が、基準点を満たしておらず、再受験となった。

 IT(インストラクター・トレナー)やデモンストレターの実技を見ると、【きれいな漕ぎ・カヤックに乗れている(安定している)・推進力が大きい】というイメージがある。
それに比べて、自分の漕ぎを見ていると恥ずかしくなってしまう。フィードバックでも、たくさんの指摘を受けたが、ビデオを見ると、その現実を思い知る。

 [フォーム矯正] は、時々意識して行うこともあるが、本気で取り組んできたことがなかった。これから、しばらくは、[フォーム矯正]でロボットみたいな漕ぎになると思うが、その過程がなければ正しい漕ぎは身につかないようだ。
 「最後は、フォワードストロークに戻る。」 とは、よく言ったものだ。西胤正弘会長曰く『正しいフォワードストロークができていなければ、次の技術につながらない。』 全くその通り。フォワードストロークが全てのストロークの基本となっている。まず、フォワードストロークを矯正しなければ、再受験はできない。


 JSCAの検定会を受検して感じたこと

 日本山岳ガイド協会の検定会や研修会でも、同様なことですが、自分よりも経験や技術を積んでいる集団に所属することは、自己の「経験・技術・フィードバック・情報・交流 etc」とても勉強になる。

 今回のJSCAインストラクターⅠと5月の日本山岳ガイド協会の山岳ガイド事前審査ともに不合格だった。悔しいですが、結果の通りだ。
JSCA検定は、今回たまたま見ていたHPに北九州会場での開催となっていたので、全くの準備なしで受験した。
 JSCAは、かなり難しいということを聞いたが、「その通りに困難である」と感じた部分と、「基本的なことができていれば合格できる」とも感じた。それは、いかに自分自身が、「基本的な部分ができていない」ということだ。
基本的な漕ぎができていないカヤッカーであっても、長距離を漕げ、スピードも出せ、JSCA的ハイブレイスも確実にできるカヤッカーは、多いと思う。しかし、JSCAは、指導者認定団体なので、模範となる漕ぎができることが必要だ。それは、ガイドにも大切なことで、正しい技術を伝えることは、ガイディングの安全にもつながる。
 今回の検定は、自己評価にもつながり、ガイドの運営方法、指導方法など考える絶好の機会にもなった。次回、検定合格に向けて練習に励もう。

 
 ガイドや指導員にとって、大切なことは、人間性・技術力・指導力いろいろありますが、最も大切なのは、「体力」なのかもしれません。
山岳ガイド協会の指導教官は、『体力がなければ、経験も技術も使えないだろう。』と、全くその通りです。

 カヤックも山もガイドだけでは、技術も体力も低下していく一方です。それよりも強く感じることは、海や山への感覚が薄れていくことです。何事も感性で片付ける癖がある私にとっては、「フィールドを感じる力」は、とても大切なものなのです。そのために、毎年年末年始は、冬山(2011 常念山脈縦走 2010 祖母傾縦走)も継続してきました。カヤックは、遠征費用もかからないので、とりあえず、一週間程度でのツーリングを繰り返し、離島を含めて長崎県の海を漕ぐつもりです。

 多くのガイドは、個人事業主です。自分に厳しくなければなりません。自己管理が大切です。私の自己管理の第一歩は、早寝早起からです。

 
長崎県のカヤッカーの皆様へ!

 一緒にJSCA検定会に望みましょう。JSCAは、厳しいだけの検定会ではありませんでした。今後につながるような評価もきちんとしていただけます。
多くの受験者が複数のトライで合格しているのが現状のようです。まず、受験して見なければ分からないことがたくさんありすから、その一歩を踏み出すことが大切です。 日本山岳ガイド協会、JSCAも基本的には、同じ効果があります。ガイドにとって、それぞれのプロ集団に所属することは、より安全に楽しいガディングにつながると確信しています。

 今回の検定会の模様は、BLUE HOLIC の Blog に紹介されています。